金沢大学 地域経済論ゼミナール

N.MさんT.Yさん|T.Sさん|K.MさんR.SさんT.Sさん

期間 2005.4〜2006.3
北京師範大学(中国)より金沢大学に留学


日本にいた334日間

日本留学の感想を一言でいうと「楽しかった」ということに尽きると思う。今まで中国以外の国で生活するということはなく、今回の留学が海外生活初体験となった。そのため不安も多く、出発前の準備から気持ちが高ぶり、何も手につかない状態だった。しかし、金沢で生活を始めるにつれ中国と異なる習慣にもなれ、慣れるにつれ不安も解消されていった。一ヶ月も過ぎると生活の中に楽しみを見つけ、充実した生活が送ることができました。

日本での出来事は、一日一日が鮮明に思い出される。たくさん笑い、泣き、落ち込み、悩んだりした日々・・・色々を思い出す。私にとってこんなに充実した11ヶ月間は一生でも忘れられない。日本の物価が高いので、基本的に自分は寮の中にご飯を作る、中国では通学するとほとんど食堂や店で食べるので、この一年間では自分で毎日ご飯を作るのは一番つらい経験だった。最初、毎日三回の飯を作ったが、面倒くさいので去年の5月から毎日二回の飯になった。私は四年間日本語を勉強して日本人と順調に交流できると思っていたが、いざ日本人相手に話をしてみると、なかなかうまくいかない。日本にいる日本人の会話は中国に生活している日本人の話すスピードはとても違い、特に金沢のおじいさんとおばあさんの話は金沢弁を付く時、大変だなぁーと思う。しかし、たとえば「お前何しっとらん、はよせーま。」「しゃー、なしやぞ」「ほうやろう」などような金沢弁も面白かった。

金沢大学会館に住んでいるので、色々な全世界からの留学生は一緒に生活して、一緒に日本語の授業をとって、全世界の異なる文化も体験できる。特に、隣の中国台湾の金さんといい仲間になった。私たちはよく一緒にご飯を食べたり、喋ったり、この11ヶ月間お互いに台湾と大陸の歴史学界の色んな問題を話して、楽しかった。日本での生活では一番印象深いのは金沢大学付属図書館の生活である。時間があれば、図書館の一階と地下に3−4時間を本を読むのは楽しかった。日本の図書館設備は中国より先進し、使う人も少ないし、いつも一人で本を探せるのは確かに気持ちいい。(中国では、毎日込んでいるので、早めに図書館へ行かないと、座れる所もない)

特に心より感謝申し上げたい人は佐無田先生だと思う。先生から僕の新潟県水俣病課題にたいして、いろいろご指導ご協力をいただきました。順調に日本留学の目的を達成することができた。新潟現地へ行ったいろいろな資料を入手し、さらに四日市シンポジウムへ参加した時には日本環境学の大師――宮本憲一先生と出会って、これは僕に対しては一生でも記念すべきことと思う。そして、一緒にゼミしたの皆さんにもいろいろお世話になっており、特に僕の論文を直せてもらって、真実な態度は僕の心に終生忘れがたい深い感動をもたらす。

留学で得たものはたくさんありますが、辛く苦しい日々に悩むこともたくさんあり、苦労したことも今となっては貴重な体験であり、自分自身を少なからず成長させたと思っておる。帰国後も日本の環境問題を研究し続けていくつもりだ。これから、水俣病なことだけでなく、日本全国や東アジアの環境問題を研究しなければならないだ。悔いが残らないよう、とととん頑張ってみようと思う。日本、じゃーまた!